深呼吸、「都会は、呼吸を浅くさせる。」
兵庫県立フラワーセンター1
兵庫県立フラワーセンター 2
兵庫県立フラワーセンター3
兵庫県立フラワーセンター4
兵庫県立フラワーセンター5
はーい!こんにちは、はせがわきよしです
加西の森で僕が見つけたのは、色鮮やかな花々と、自分を取り戻すための「静寂」だった。 誰のためでもない、孤独という名の贅沢。今、深呼吸が必要なすべての人に届いてほしい。
都会のノイズに囲まれて、呼吸の仕方を忘れてしまったことはないだろうか。 分刻みのスケジュールと、誰のものかもわからない焦燥感。そんな日常から自分を切り離すために、僕は車を走らせた。
目的地は、兵庫県加西市。広大な自然の中に静かに佇む「兵庫県立フラワーセンター」だ。
そこは、色鮮やかな花々が咲き誇るだけの場所ではない。一人の男が立ち止まり、深く息を吸い、自分自身を取り戻すための聖域(シェルター)だった。 今回は、木漏れ日のプロムナードと濃密な温室の熱気に包まれながら、僕が見つけた「孤独という名の贅沢」について綴ってみたいと思う。
都会という場所は、呼吸を浅くさせる。 分刻みのスケジュール、鳴り止まない通知音、そして他人の欲望が複雑に交差する街角。そんな場所に身を置いていると、僕たちの肺はいつの間にか、生きるために必要な最低限の酸素しか取り込まなくなってしまう。
だから僕は、車を出した。 目指すのは、兵庫県加西市の「兵庫県立フラワーセンター」。 誰かと会話を楽しむためじゃない。ただ、自分の中の「呼吸」を取り戻すための、ショートトリップだ。
1. 境界線を越えて、独りになる
中国自動車道を降り、緩やかなカーブを抜けていくと、視界の彩度が一段階上がるのがわかる。窓を開けると、都会の乾燥した空気とは違う、濃密な草木の香りが流れ込んできた。ゲートをくぐり、広大な園内に一歩足を踏み入れる。
そこにあるのは、数えきれないほどの花々が、誰に媚びることもなく、ただ自らの生命を全うするために咲き誇っている。庭園は、会話というノイズがない分、五感は研ぎ澄まされ、風のそよぎや土の匂い、そして噴水が砕ける微かな音までが、ここでは、誰かの歩調に合わせる必要なんてない。立ち止まりたければ、好きなだけ立ち止まればいい。
2. 言葉を捨て、酸素を吸う
加西の森に抱かれたこの場所には、言葉はいらない。 僕は池のほとりのベンチに座り、ただ深く、深く息を吸い込んだ。肺の隅々まで、花の香りと森の酸素が染み渡っていく。それは、僕の心を静かに浄化してくれる。木漏れ日のプロムナードを歩いていると、光と影が織りなすモノクロームの模様が、舗道に複雑なリズムを描き出していた。
ふと、自分の足音がいつもより明瞭に聞こえることに気づく。 都会の雑踏では消し去られてしまう、僕という人間の存在の証明。一人の時間は寂しいものじゃない。それは、自分という人間を再発見するための、不可欠な儀式のようなものだ。このプロムナードの魔法は、自分と向き合う勇気を少しだけ与えてくれる。仕事のこと、将来のこと、あるいは昨日感じた小さな後悔。そんな断片が、歩くたびに整理され、あるべき場所へと収まっていくのがわかった。
3. 温室という名の、残酷で美しい迷宮
大温室へと足を運ぶ。 ガラスの巨大なドームの中には、外界の季節を拒絶した、濃密な時間が流れていた。獲物を誘うウツボカズラの真っ赤な捕虫袋を見つめながら、僕は思う。
美しさと残酷さは、常に表裏一体だ。都会で生き抜く僕たちも、何かに誘われ、何かに捕らわれながら生きている。けれど、この植物たちの生存戦略の潔さに触れると、自分が抱えていた悩みなんて、案外ちっぽけなものに思えてくるから不思議だ。
4. 孤独という名の贅沢
日が少しずつ傾き、園内が金色の光に包まれ始める頃、僕は出口に向かってゆっくりと歩き出した。 駐車場へと続く道で、最後にもう一度だけ振り返る。
兵庫県立フラワーセンター。 ここは、ただ花を鑑賞する場所ではない。訪れる人の心にある「空白」を、静かに満たしてくれる場所なのだ。「また、来よう」そう呟いて車に乗り込む。
エンジンをかけ、都会へと続く高速道路に合流する。バックミラーに映る緑の森が遠ざかっていくけれど、確かな重みを持った「静寂」が残っていた。
さあ、街に戻ろう。 深呼吸の仕方を思い出した今の僕なら、明日からの退屈なルーチンも、案外うまくこなしていけそうな気がする。昨日までの自分よりも、少しだけ強いはずだから。
Gemini
今回もご覧いただきありがとうございました。次回もぜひお会いできること楽しみにしています。
はせがわきよしでした。